記憶力とドーパミン

同じ人が同じ努力をしても、記憶効果がバッグンにいいとき、悪いときがあるのは、なぜでしょう。

実は、記憶効果を高める記憶の方法は、努力をする時期、努力の仕方など、いろいろな要素が絡んできます。

もっとも成果を左右するのは、努力をするときの「心理状態」という要素なのです。

わかりやすく言えば「やる気」です。

意欲が全開の状態と、仕方なしにやるのとでは、成果は天と地ほどの差が出ます。

脳の中で記憶の司令塔となるのは、耳の後ろの辺りにある「海馬」という部位ですが、海馬が「やる気」になるのは人間の心理状態が「喜」「福」「快」「欲」などを表しているときです。

どのようなときに、こうした心理状態に持っていくことができるのか、いくつか事例を挙げておきます。

記憶力を高める心理状態

人から褒められる、試験でいいスコアを記録する、小さな目標を達成する、ライバルに勝つ」などの「喜」の心理状態。

友達、仲間が幸せになる、家族の伸が良く、平安である、ケンカをしないなど「福」の心理状態。

好きな食べ物の写真を見る、いい香りを喚ぐ、恋人に会う、フエロモンを感じるなど「快」の心理状態。

目標達成に向けて強い意欲がわき出す、ライバルには負けないと誓う、勝ったとき(たとえば資格試験に合格した) のイメージをすぐ思い浮かべられるほど強固になっている、など「欲」の心理状態。

ご褒美でドーパミンを高める

脳内にはドーパミンと呼ばれる物質(神経伝達物質)が含まれています。

このドーパミン、過度に分泌すると幻覚や幻聴を起こします。

しかし人間の脳はうまくしたもので、過度な分泌を抑える物質(セロトニンなど)も備えていますから、過剰になることはほとんどありません。

このドーパミンは、どんな働きをするのでしょう。

ドーパミンが放出されると、人は快感を覚え、気分がハイになります。

つまり、快感を増幅する神経伝達物質なのです。

そして、ドーパミンは勉強や記憶とも多いに関係します。

前頭葉に分布するドーパミン神経は、意欲、動機、学習の面で重要な働きをすると言われています。

そして、このドーパミンを高める方法が、自分にご褒美を与える事です。

つまりこれは、先ほどの「記憶力を高める」心理状態で示した、「喜」「福」「快」「欲」の状態を作る事です。